ほりたんの
2017年 面白かった漫画 34選! - 帰ってきたHolyGrailとHoryGrailの区別がつかない日記
を読んで自分も2017年に読んで面白かったマンガを簡単な紹介と共にリスト化してみました。
ほんとは本を読む時間が出来る人も多そうな年末年始休暇前に出したかったんだけど、年末ずっと漫画読んでたので書けませんでした:p
しかし大晦日に友人とお勧めの漫画談義をしてて楽しかったので、アウトプットしたい欲に負けた。
(ちなみに単行本派なので掲載誌あまり詳しくないです)
書いてる内にドンドン1作品あたりの紹介が長くなっていったので、パッと見気になった作品の項だけ読めばいいと思う。
メジャータイトルも多いので、知ってるやつは飛ばしていきましょう。
試し読みが出来るように、出来るだけオフィシャルのリンク入れてるけど、試し読み無い出版社や、そもそも作品ページの無い出版社もチラホラ。
2017年に読んだ・読み始めた
不滅のあなたへ
地上に降りたった『何か』が無機物や動物など様々な姿を学習・獲得し、人の姿と思考する力を得て、不完全な人として成長しながら 旅をし出会っていく物語。
途中から少年を主人公にした冒険活劇の形を取っているけど、それはまだ一面でしか無さそうな広がりも期待できる。
映画化などもされた『聲の形』の作者である大今良時先生の新作。
秘密のレプタイルズ
ちょっとした癒しを求めてペットショップに入った主人公が、爬虫類担当に捕まって、ちょっとずつちょっとずつ爬虫類マニアに染められていく作品。
実際に飼う方法も含めた爬虫類やその他 ちょっと変わった動物達の蘊蓄もたっぷり楽しめるし、個性的なペットショップ店員達の複雑な人間模様も楽しい。(ちょっとWORKING!っぽい)
最近はだいぶ恋愛要素に染まってきてるけど、別に動物側がネタ切れというわけでもなく、相変わらずちょっと変わった動物達への愛で溢れてる良作。
なお、私の推しは奇蟲担当のイル様です。
トランスノーツ
様々な星に咲く花々を保護する為に宇宙を飛び回る自然調査員と、生身の人間の様な姿をした戦闘機との、1~2話完結の短話中心のSF道中記。
個人的には 999 に近い作品だなっと思って読んでる。
それぞれ特殊な事情を抱えた星を旅しながら、問題を解決したり巻き込まれたり傍観したり、たまにクソ重い話しが混ったり。
メーンストーリーというか主人公の出自に色々重い話しがありそうなんだけど、そこに触れないような話しが中心に進んでいくので、長く楽しめそう。
闇深い
とんがり帽子のアトリエ
一握りの魔法使いのみが扱える「魔法」、そんな魔法に憧れる少女が、事件に巻き込まれたのを切っ掛けに、魔女見習いとして弟子入りし、他の魔女見習いたちと強力したり、時には対立したりしながら、「魔法」を身に付けていくお話し。
魔法世界の描き方が凄い綺麗で、本当は誰でも扱える故に 秘伝の「技術」として出てくる魔法の世界観も凄い好きなのだけど、こーゆー作品で個人的にいつも悲しいのは、ストーリーの主軸に「明確な敵」「悪」が作られてしまう所で、そこはちょっと不満。
美しい世界の日常が見たいんだけどな。
とんがり帽子のアトリエ / 白浜鴎 - モーニング公式サイト - モアイ
アルキメデスの大戦
権謀術数の渦巻く 第一次大戦後の日本海軍の中で、数学の力を使って 巨大戦艦「大和」の建造計画の不正と闘い、旧態依然とした「威厳と風格」を優先するお偉方と戦う、帝大数学科の天才学生だった櫂少佐の頭脳戦を描いた漫画。
海軍を舞台にしているものの、派手な戦闘シーンなどは一切登場せず、純粋に計算・設計を繰り返して 不正と戦う話しなので、興味が持てない人には地味に映るかもしれない。
1巻の範囲では、その計算の為の情報すら簡単には入手できず、巨大な組織の中で孤独に戦う姿が描かれるのみだが、時間と闘いながら 全ての計算を終え、告発する姿は とても痛快だし楽しい。
漫画『アルキメデスの大戦』公式ページ « ヤングマガジン公式サイト|無料試し読みと作品情報満載!
和泉さんはわりと魔女
魔女だった祖母の願いを受けて、彼女が人助けをした際に受け取っていた 様々な人の「大切なもの」を御返ししていく和泉さんと、それを手伝う椎名くんのお話し。
元々『XXXHOLiC』『不機嫌なモノノケ庵』とかみたいな、特殊な力や知識で怪異の絡む事件や人間関係を解決していく系が好きなんだけど、これはそこまで大仰な感じではなく 「大切なもの」の縁の糸から元の持ち主を探すお話しで、様々な人の「大切なもの」が絡む思い出に触れていく過程で、感情の乏しい和泉さんが 人の感情に触れていく話しでもある。
あと、ボーイミーツガール的な部分がけっこう好きで、椎名くんは応援したくなりますね。
和泉さんはわりと魔女 1 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)
- 作者: 雪白いち
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2017/08/12
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
チカーノ
『WORST』が完結し、高橋ヒロシが高校ヤンキーモノ描かなくなった昨今、アウトロー漫画ロスに陥っていた俺を救ってくれた作品。
原作者としてクレジットされている KEI さんの獄中記が元になっている通り、実話ベースのようなのだが、アメリカの刑務所って 我々がイメージする刑務所像とかけ離れてるので、そこが描かれてるだけでも面白いし、その上でアウトローモノとして「これこれ」って感じのカッコよさに溢れてて好き。
(秋田書店は試し読みページがなくて悲しい)
チカーノKEI〜米国極悪刑務所を生き抜いた日本人〜 | 秋田書店
チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~(1) (ヤングチャンピオン・コミックス)
- 作者: KEI,マサシ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: コミック
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わたしのカイロス
一つの惑星に落とされた罪人たちが、猛獣やロボット、時には罪人同士で恩赦を目指して殺し合う、そしてそれが裕福な人達の娯楽として配信されている……という、中世の剣闘士をSF世界に引っぱったような世界で、謂れなき罪で罪人として戦わされる少女と、その相棒のお話し。
1戦1戦で戦う惑星や、戦う内容や条件が変わっていくので、冒険ものっぽさもあるかな っと思ってたんだけど、そこまで長編構成では無かった模様。
絵柄に反して凄惨な話しや描画が多いので、気が弱い人には注意かも。
なお単行本はまだだけど、12/29掲載分で完結済み。
ヴァニタスの手記
吸血鬼が人類に破れて絶滅したとされる近世のパリを舞台に、吸血鬼にかかった呪いを治す医者を自称するヴァニタスと、彼が持つヴァニタスの書を探すように師に言われた吸血鬼ノアの話し。
お話自体けっこう入り組んでて、キャラも魅力的で面白いんだけど、なんつっても4巻で見れるジャンヌのデート回がマジでお勧めです。
まじジャンヌちょろすぎる。
ギャグパートっぽい所も好きなんだけど、全体的に物語が重めなのでシリアスパートがけっこう長い。
ヴァニタスの手記(カルテ)- 連載作品 - ガンガンJOKER -SQUARE ENIX-
針棘クレミーと王の家
がらっと方向が変わって可愛らしい動物もの。
黒猫のボニートと犬のポルカが飼われているアーサー家に迷い込んだのは、子ハリネズミのクレミー。
おうちに住みつく妖精達との出会いもありながら、クレミーの元気一杯の毎日が描かれてる。
なんやかやで面倒見がいいボニートがかわいい。
なんかちょっと絵本っぽい作風もあいまって、凄い癒やされる。
針棘クレミーと王の家 - pixivコミック | 無料連載マンガ
約束のネバーランド
めっちゃ売れてるらしいので、俺が今更なんか描くまでも無いんだけど、孤児院で育った少年少女達が、自分達の境遇と行く末の真実を知り、脱出を企てる 大脱出もので、英才教育を受けているので 主人公達の頭がめっちゃいい という点を加味しても、どうしようもないくらい絶望的な状況からスタートするので 常にハラハラで面白い。
近いうちにこれもアニメ化されそうだよねぇ。
『約束のネバーランド』公式サイト|集英社 - 週刊少年ジャンプ
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 白井カイウ,出水ぽすか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: Kindle版
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さよなら私のクラマー
前々作の『さよならフットボール』で中学生のサッカー少女の話しを描いてらしたのだが、今作は同じ世界での高校生年代の話しで、『さよならフットボール』の主人公やその周辺のキャラが登場するスターシステムを採用している……というか、続編に近いような空気があって嬉しい。
主人公一人がオラオラするような作品より、個性が強いキープレイヤーが何人か居る構図のサッカーマンガ好きなので、嬉しい。(『ササメケ』思い出しますね
スポコン的な作品というよりは、常に姦しい感じでガヤガヤしてるので、スポーツマンガ普段あんま読まない人でも読みやすいのではないか。
さよなら私のクラマー|月刊少年マガジン|講談社コミックプラス
ゴブリンスレイヤー
自分は元々ラノベ原作的な作品を基本的に避けていたのだけど、ハイファンタジーに飢えていた時期に手に取ってみたら、すごい面白かった。偏見はダメですね。
下等な魔物として、熟練冒険者達が相手にしないような「ゴブリン」が絡むクエストのみを受け、ゴブリンと闘い続ける孤独な戦士の話し……なのだが、
その異常な執着心と人間への興味の無さから一部の冒険者に嘲笑の的にされながらも、その実直さに惹かれて少しずつ少しずつ交友が広がっていく姿が気持ちいい。
主人公とは思えないくらいゴブリンに対しての執着がやばい。
あと下等な魔物として描かれるゴブリンだけど、群がデカくなっていくと指導者階級が生れてゴブリンの中でも出世・成長していく固体が出て、群から軍のようになって凶悪さを増すゴブリン達との戦闘も面白い。
漫画3巻で原作の1巻の分が終わって物語に一区切りがついたけど、今後も楽しみ。
ゴブリンスレイヤー | ガンガンONLINE | SQUARE ENIX
ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
- 作者: 蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊),黒瀬浩介,神奈月昇
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: Kindle版
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幻想グルメ
なろう原作からもう1作。
こちらは最近よくある異世界転生もの+ダンジョン飯以降爆発的に増えた異世界グルメもので、異世界に渡った主人公が貴族の庇護を受けて商業的に成功を収めて、その金や交流の中で美味いものを食う話しなのだが、とりあえずメイドが凄いかわいい。
「私こう見えても高等学校を卒業しておりますので」と自信満々なところとかすごいかわいい。
おもわず読み終わったあと、なろう登録してなろうの原作も読んでしまったくらいメイドかわいい。(あと普通にお話しも面白いヨ
幻想グルメ | ガンガンONLINE | SQUARE ENIX
幻想グルメ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: 天那光汰,おつじ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/06/24
- メディア: Kindle版
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サトコとナダ
ツイ4で連載している4コマ漫画で、アメリカの大学でルームシェアするサウジアラビア出身のムスリマの女性と、日本人学生の話し。
宗教はもとより、文化や生活習慣が大きく事なる二人が お互いの事を尊重しあいながら、お互いの事をより深く知る 時にはちょっとした衝突もありつつ、他の留学生や地元学生達と学生生活を描いた漫画で、
お話し自体も面白いし、異文化の考え方や生活に触れられる漫画になっていて面白い。
BEASTERS
昔この作品教えてもらった時に人狼ゲームみたいなサスペンス要素の強い作品だと認識してたんだけど、読んでみたら学園恋愛ものだった。
ただし世界観がディズニー映画の『ズートピア』みたいな獣人達の世界で、肉食獣と草食獣が共に暮らしつつも、根底の所でお互いに壁を感じているような、人種差別的な対立が根底にある世界で、肉食動物の代表みたいな立ち位置でありながら、草食系っぽい性格の主人公が、自分の野生に気付きはじめる ジワジワした感じが酷く面白い。
ズートピア出したけど、映画に例えるなら『あらしのよるに』の方が近いのかもしれない。
アオアシ
もう1つ高校サッカー漫画を。
高校部活サッカー漫画は割と多いのだが、これは同じ高校生年代でもクラブチームのユースチーム、それも限られたものしか所属できない首都圏のJ1チームが保有するユースチームという、狭き門を越えた先のお話し。
作中のチームは年齢が下のジュニアユースから昇格してくる選手が中心になるのだが、そんな叩き上げ組と トライアウトを受けて 新たに加入する新顔、さらには監督自ら地方でスカウトしてきた選手と 多岐に渡る、
それぞれチームメイトでありながら、レギュラー獲得へのライバルでもあり、またさらに狭いプロへの競争相手である。
スポーツマンガらしいライバルとの切磋琢磨や友情に加えて、あくまでも「トップチームの為」に運営されるユースチームならではのシビアな世界が楽しめるアツい漫画。
アオアシ 【作品TOP】 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
鵼の絵師
特殊な技能で事件や人間関係を解決していく1話完結の人情もののカテゴリなんだけど、主人公は 「描かれたモデルがことごとく急死する……」と噂された画家で、人を描く事を避け鵺のような妖怪ばかり描くようになっていたのだが、
その天才と謳われた筆致のせいで「魂までも写し取ってしまう」と言われた彼の元に、海難事故で死体も上がらなかった故人の肖像を描いて欲しいという依頼がくる
「生きた人間の魂を写し取れるという貴方の絵なら、死人の魂も呼び寄せられるかもしれない」と。
実際の所、画家はただの画家で、そんな特殊能力が出てくるような作品でも無ければ、怪異が絡むようなものでも無いのだけど、ただ「依頼人がそう思い込めば、それが救いにもなる」という思いで、写真や聞き出した人相から 鵼のようにツギハギの絵を仕上げて、時には名家のゴタゴタを解決したり、幽霊騒ぎを解決したり。
読み進めていくにつれ、その亡くなったモデルと画家本人についての過去も掘り下げられていき、1話完結のみではない骨子もあって読み応えがある。
Dr.キリコ ~白い死神~
「特殊な技能で事件や人間関係を解決していく1話完結の人情もの」の元祖といえば、俺にとってブラックジャックなのだが、こちらはそのスピンオフ作品。
ブラックジャック読んだ人なら知ってるであろう、安楽死専門の医者 ドクターキリコを主人公にした漫画で、彼の医療が 善意と信念の元行なわれているのが分かる。
なんやかやで孤児を引き取ってるあたり、ちょっと構図がピノコっぽくもある。
これ系のスピンオフだと『ヤング ブラック・ジャック』という、学生時代のブラックジャックを描いたスピンオフもあるのだが、そっちはそっちでキリコがまだ米軍の医者だった頃とかも出てくるので合わせて読みたい。
Dr.キリコ~白い死神~ 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: sanorin 手・治虫藤澤勇希
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/10/20
- メディア: コミック
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ネコと鴎の王冠
ドイツでビール職人としての修行を初めた玖郎とそのパートナー アンナを描いた作品。
美術系予備校を舞台にした『ぽすから』やら、異世界レストランの『ドラゴンステーキ』やら、幅広いジャンルの作品を描いてる中村先生だけど、恋愛要素は成就するまでの過程よりも 付き合ったばかりの二人を描いてくれる所が凄い好きなんよね。
今作も二人の甘々な空気を漂わせつつも、ビール醸造に関して色々と知識が散りばめられていて、面白い。
日本の醸造環境とはちょっと違った、ドイツの職人制度や、麦芽を作る専門の工場の話しとかドイツならではのお話が沢山盛り込まれてる。
読んでてビール飲みたくなるわー。 あとソーセージ。
巻数が付いてないけど、クローネシリーズとして続くっぽくて 次は別の蒸溜所を舞台にキツネを冠した作品を描かれてる模様。
ネコと鴎の王冠(クローネ) 中村 哲也:コミック | KADOKAWA
古見さんは、コミュ症です。
古見さんは、コミュ症です。(1) (少年サンデーコミックス)
- 作者: オダトモヒト
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: Kindle版
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で終わるのも何なので、簡単に紹介すると、
めちゃくちゃ絵になる美人で 黙って立ってるだけで回りから崇められるような存在なのに、タイトル通りコミュ症で友達が出来ない古見さんと、空気が読める故に ほんとうは話すのが苦手だと気付いた 只野くんを中心とした学園生活もの。
他作品でも友達が出来ないぼっちヒロインが題材になるものはそこそこあるんだけど、一切の言葉が発っせないレベルでコミュ障なので 割とドタバタ系、しかし古見さんが尊い。(漫画としての面白さもかなり好み
たまに共感性羞恥をエグってくるので辛い気持ちになります。(電話とかな
終極エンゲージ
全宇宙で最強の女が、次期宇宙の支配者となる王子と結婚して女王になれるという制度のある遠い未来を舞台に、数多の最強の女王の血を引いた 最強の王子自身が、自らの遺伝子から生み出した最強の花嫁 を育成する旅のお話し。
まだ3巻出たくらいでの割には話しがテンポよく進むんだけど、話しの進め方というか場面転換が凄い上手いので 置いてけぼりにならずに気持ちよく読める。
とりあえず1話のインパクトがけっこうあるので、試し読みでも読んでみて欲しいかな。
[第1話]終極エンゲージ - 江藤俊司/三輪ヨシユキ | 少年ジャンプ+
幼女戦記
これも、俺が今更紹介を描くような漫画では無いのだが、「今年読んで面白かった漫画」の括りに入れないわけにもいかない。
前述のようになろう原作の作品は避けてたが、先月 電子書籍版が半額セールをしていたので1巻を試しに読んでみてやられた。
魔法の存在する架空世界の戦乱ものではあるが、すべてを薙ぎ払う万能性があるわけでもなく、航空戦力の延長の立ち位置に魔法が存在していて、純粋に戦争描写が面白いし、物語の主軸が(本人の望みが叶っているかは別として)出世ストーリーである所も面白い。
ギャグ的な要素は基本天丼なんだけど、むしろお約束的な安定感として いいアクセントになってて良い。
幼女戦記って名前とビジュアルからして抵抗がある人は居ると思うけど、それで読まないのは勿体無い名作なので読んでみて欲しい。
ソワレ学級
都内の定時制高校を舞台にした学園物。
難関の進学校に進むも学年内で落ちこぼれて退学してしまった主人公が入ったのは単位制の定時制高校、そこには 普通の学校に馴染めなかった人や、社会に出て勉強しに戻ってきた人など、多種多様な人が通ってる。
どちらかというとガリ勉寄りだった主人公が、沢山人と出会って変わっていくのも面白いし、他の人達も学内の出会いの影響もあって 変わっていく。
ちょっと百合百合しい話しもあったりしつつ、成長物語かな。
2巻完結であっさりしてるのだが、2巻の後書きみてると 作者もかなり 攻めた生き方してる人だなぁ。
ソワレ学級(1)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
- 作者: 靴下ぬぎ子
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2016/04/13
- メディア: Kindle版
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新婚のいろはさん
『男爵校長』等 シュール系のギャグ4コマが中心だった OYSTER 先生の新作なのだが、何年か前から女の子がかわいい漫画が増えてきて、『シネマちっくキネ子さん』でヒロインの居るトタバタコメディ寄りになっていて、とうとう日常系に近い作品に到達したのだが、何が言いたいかというと、いろはさんめっちゃかわいい。
結婚するまでの話しはないのだが、断片的に語られる範囲だと 幼馴染と再開して割と勢いで結婚してしまった感があって、まだお互いに知らない事が沢山ある状態なのだが
新婚さん的甘々な所があったり、ボーイミーツガール的な甘々なところがあったりして良いです。
株式会社双葉社 | 新婚のいろはさん 1(シンコンノイロハサン) | ISBN:978-4-575-94510-2
ニーナさんの魔法生活
魔法使い見習いの少女アイリスが世界最強の魔女と言われるニーナの元に、実地訓練性として派遣される所から物語は始まるのだけど、そのニーナは 魔法学校で初歩の初歩として学ぶ構築式すら知らずに、上級魔法でも難しい二つ以上の魔法を簡単にブレンドして使ってしまう感覚派の天才魔女で、何もかも魔法で便利化された時代に田舎で原始的な生活を続けていて、そしていい加減でズボラ。
そんなお師匠に振り回されるアイちゃんとニーナさんの共同生活日常漫画かな。
このまま敵とか出てこないといいんだけど、最新話あたりはちょっと不穏かな~。
まほよめフォロワー ってわけじゃないんだろうけど、『とんがり帽子』といい、この手の魔女の日常を描くような作品が増えてくれたのはとても嬉しい。
(それはそうと最終更新が2017年4月なんだけど、連載止まちゃったのかしら。
ニーナさんの魔法生活 | 日本最大級の無料Webコミック[COMICメテオ]
総合タワーリシチ完全版
この作品を今年(新たに)読んだ漫画にカウントしていいのかは悩ましい所ではあるが、めっちゃ書き下ろしあって最高of最高だったので、書かないわけにもいかない。
かつて百合専門のアンソロ誌つぼみ に連載されていたギャグテイストの強い百合漫画。
複数カップリングの存在する学園もので、これから話し広げるのにキャラ増やしたぞ!って所で、雑誌自体が無くなって涙したものだが、今回完全版として前後編それぞれに追加エピソードをガッツリ収録して登場したので また涙であった。
俺とギャグマンガのセンスが近い人にガン推ししてる作品でもあるのだが、『パノララ』(乃花タツ)とか好きな人には刺さると思うんだよなー。
なお個人的にはタイトルが独特すぎるのも、普及の壁になっている気がしないでもない。
Dr.stone
連載元が連載元だけに知ってる人はもう十分知ってるであろうこの作品、読みはじめて科学サバイバル日常少年マンガだ!!!っと喜んだのもつかの間、明確な敵との対立軸が出来てバトル構造が出来上がってしまって、oh……ジャンプ……またかよ…… という気持ちにさせられたものだけど、
文明レベルが石器時代まで失われてしまった世界で、圧倒的 武力を誇る相手に『科学』で対抗する為に、地道に文明レベルを上げる泥臭い努力をする所は最高なので、とりあえず3巻まで読んでみてほしい。
2017年に完結した
向ヒ兎堂日記
時は文明開化で盛り上がる明治、文明的ではないとして妖怪の関わる本が規制され、若い人達は誰も妖怪を信じなくなってしまった、そんな時代に 妖怪本を集める貸本屋が舞台。
人々に忘れられた妖怪たちは居場所を失っていくのだが、そんな困りごとのある妖怪達が集まれるよう、居候の化け猫が宣伝してしまわってしまったので、どんどん妖怪たちが厄介事を持ち込むようになっていく。
お話しとしては、怪異絡みの事件解決ものなのだけど、主人公の出自に妖怪が絡んでいて、また妖怪たちを取り締まる陰陽師の末裔たちの動きもあって、単話の事件解決ものから、妖怪たちの有り様を変えていく大きな事件に巻き込まれていく。
序盤のゆるい空気も楽しいし、駒が出揃った後の 畳み掛けるような緊迫した展開も見事。
もっとスピンオフとかで読みたいくらいだなー。
織子とナッツン
元々4コマとして描かれていた『でこぼこガーリッシュ』をストーリー作品化したシリーズ。
高身長でイケメン男性に間違われがちな織子と、低身長で小学生に間違われるナッツンの大学ライフを描いた友情コメディ。
前作読んでなくても楽しめるけど、気にいれば前作も読む事になるだろうし前作から読んだ方がはやいかも。
あと上に上げた『ニーナさんの魔法生活』とか『とんがり帽子のアトリエ』なんかが好きな人には、同作者の『石精綺譚』をお勧めしたかったり。
それはそれとして『サトコとナダ』といい女子二人がルームシェア してる話し好きなんだけど、趣味が近い人が居たら乃花タツ先生の『なり×ゆきリビング』をお勧めしたい。
辺獄のシュヴェスタ
『約束のネバーランド』が出てきた頃に、ちょっと方向性被ってない?っと思ったりしたのだが、こっちはそこまでステルス・脱出・逃走みたいなのに振ってないし
そもそも道具などが限られている中世の時代に、生き延びる部分でのサバイバル要素が強く、また復讐劇でもあるので かなり血なまぐさい。
全6巻で完結となったが、すごい綺麗に終わる。
無駄な話しがなく最後まで飽きさせない魅力がある名作だった。
辺獄のシュヴェスタ(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)
- 作者: 竹良実
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/12/22
- メディア: Kindle版
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QUO VADIS
こちらは10年の長きにわたって、掲載誌を変えながら続いた長編作。
原作・原案はエリア88の新谷かおる先生、作画は奥さんの佐伯かよの先生という事で、商業誌での初の共同作品だった。
吸血鬼とバチカンに属する吸血鬼ハンターとの長き闘い みたいな冒頭なのだが、読み進めていくと 吸血鬼の出自や教会の成り立ちなど 全てが 地球滅亡の危機を救う為のタイムトラベルに起因する という SF 超大作。
単純な善と悪の闘いではなく、それぞれ正義を持った魅力的な登場人物達が、各々の意図をもって動くのが魅力的で、敵だったものが時には味方になったりと、立場が目まぐるしく変わっていく 群像劇的な所が凄い好きだった。
またこのSF超大作を佐伯かよのさんの繊細なタッチで描かれてるのが秀逸。
QUO VADIS〜クオ・ヴァディス〜:作品・シリーズ | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS
QUO VADIS?クオ・ヴァディス? (1) (バーズコミックス)
- 作者: 佐伯かよの,新谷かおる
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: Kindle版
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あやしや
こちらは全10巻、5年の長期連載だった。
鬼の存在する時代物のような世界で、鬼喰いの鬼に憑かれながら、家族の仇である「顔の無い鬼」の謎を追う、呉服店の唯一の生き残り 仁を描いた漫画。
基本的に鬼を狩りながら事件の真相を追っていく 重い空気の漂う話しなんだけど
孤独に戦っていた若旦那にも少しずつ味方ができていって、時折挟まれる日常描写が凄い愛おしい。
限定営業ながら店も再開できて、3人で暮らしてる所とかすごい好きなんだけど、そんなつかの間の平和に安住してられない 重い背景があるのがもう……
それはそれとして花ちゃんが凄い健気がかわいい。
まほろばきっさ
週アスで『彼とカレット。』を連載されていた tugeneko さんの描くメイド喫茶を舞台にしたドタバタ4コマ。
回りだと『上野さんは不器用』を推す人が多いんだけど、個人的には こちらの方が カレットさんの正当な後継っぽくて好きです。
年長者の割にそうは見えないくらいちっこいメイドのシオリさんを中心に、登場人物の8割くらい人格が破綻している。
経営成り立ってる気はしないんだけど、ちょこちょこ個性的なメイドが増えていくのだが、誰が増えようと私はエミリーさん推しですので。(絶してるからな
まほろばきっさ / tugeneko / まんがライフWIN
まほろばきっさ(1) (バンブーコミックス MOMOセレクション)
- 作者: tugeneko
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: Kindle版
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猫瞽女-ネコゴゼ-
ソ連に占領され 共産主義が台頭した1950年代の日本、という ちょっと変わった、ともすれば馴染みにくい世界が舞台なのだが、擬人化された猫たちの世界に置き換えられているおかげで、けっこうすんなり読み進められる。
旧支配者の残党を狩る自治政府の秘密警察が跋扈し弱者が虐げられる時代に、三味線に仕込んだ暗殺剣の達人である 盲目の女芸者と、彼女の目となり手を引く仏行者の少女の世直し物語……だと思って読み始めたんだけど、二人が背負うものはあまりにも重い。
組織間の関係性が一読しただけで ぱっ と頭に入らない所はあるが、序盤2巻は世直し旅の色が強いおかげで、あまり意識せずに物語に入れるし、3巻からの劇的な展開まで到達すれば 後は勢いで読み進められる。
ちなみに序盤はけっこう百合百合しい。
マヤさんの夜ふかし
自称魔女のマヤさんと、かつて偶然 入院時のベッドが横だった漫画家の豆山が ただ毎夜毎夜スカイプしてるだけの漫画。
豆山は原稿作業中のサギョイプなのだが、フリーターのマヤさんはただただ夜更かしして、何か買った通販のもの試したり、ゲームしたり、近所の騒音に悩んだり、賃貸サイトの間取りを眺めたりしているだけである。
3巻完結なのだが、最後けっこういい話しにまとまって綺麗に終わって心地が良かった。
(でもたまに共感性羞恥抉ってくる。(サドルとかマジきつい
死にたがりと雲雀
荒れ寺で寺子屋を開いた優男の浪人 朽木と、その寺子で父を失った雲雀の話し。
親の罪について、心無い他人に貶められる雲雀と、彼女を救う朽木だが、朽木自身 その生い立ちから自身を省みない、ともすれば自身の命を粗末にしようとする「死にたがり」の一面があり、それを今度は共に暮らす雲雀が救っていく。
純粋な人情もので、5巻完結と比較的読みやすいので、人に勧めやすい。
『死にたがりと雲雀(1)』(山中 ヒコ)|講談社コミックプラス
この辺好きな人には『ひらひら 国芳一門浮世譚』とかも勧めたいなぁ。
箱入りドロップス
あれ、ここまで1冊もきらら作品無かったのか?
高校進学まで箱入り娘として外に出してもらえなかった雫と、雫の姉の友人である叔母のマンションに住んでいるが為に、ヒロインの世話役を押し付けられた主人公の高校生活もの。
ちゃんと時間経過するタイプの作品なので、高校一年生になる冒頭から卒業まで3年間の物語が描かれてる。
卒業で物語が終ってしまうのは少し物悲しく惜しい気持ちもあるけど、ちゃんと終わりがある作品だからこそ 人間関係の進展が描けるので、その辺は サザエさん方式の日常4コマとはちょっと違うカテゴリよね。
まんがタイムきらら - 作品紹介ページ - まんがタイムきららWeb
ソウルリキッドチェインバーズ
『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』の環望先生の新作。
ゾンビパニックものの一種なのだが、とある事件によりゾンビが跋扈するようになった未来世界で、人々は壁に囲まれた限られた土地で暮らしている。
そんな世界で、町の外を行き来する人間の為に代々案内人の仕事をしている主人公と、一つの体を二人で共有する双子の姉妹のサイバーパンクフィクション。
パニックものというよりバトルアクションものって感じで、手足に義足を付けた少女が ゾンビをバッタバッタと切り刻んで大立ち回りをしていく様は見応えあって痛快。
この辺の通販っぽい下り大好き。
なお完結っつーか3巻で打ち切りになりました……
ご報告です。
— 環望 (@tamakinozomu) October 20, 2017
ソウルリキッドチェインバーズ3巻が発売されてひと月が経ちました。
売り上げ結果ですが、残念ながら第2部再開の条件だった70%には届かず、ソウルリキッドは3巻をもって終了することが正式に決定しました。
ご協力、応援してくださった皆様、力及ばず申し訳ありません。
話しが盛り上がってきた所だけに残念……
ソウルリキッドチェインバーズ 1巻 - 環望 - 月刊ヤングキング-アクション、冒険 - Yahoo!ブックストア|電子書籍サイト
リュウマのガゴウ
リュウマの名を継ぎ恐しい魔物である白皮と戦ってきた人達の物語。
世代や時代を越えて 継がれていく力を描く物語というのは数多あるとは思うのだが、この作品は いくつもの時代の物語を個別に語っていきながら、それぞれの点と点がいつしか、線になり、その線が束になりいつしか大きな一つの物語の流れになる という独特な描き方がされていて、1巻を読み返した程度だとまだプロローグを読んでいる気分になるくらい壮大な作品である。
惜しむらくは 5年10巻の長きに渡って連載されてきたこの作品の最後が打切りのような駆け足エンドになってる所だけど、それでも納得のいく最終話ではあった。
描かれ方が複雑な分、連載ペースで追い掛けてると 話しが理解しずらいのが響いたのだろうか……
まじもったいないまじもったいないわー
あああああああああ省略された時間の物語読みてぇ……最終話に魅力的な新キャラも出てくるし、間の話しいつか描いて欲しいなぁ………………
はぁシチハ様ーーー
とりあえずめちゃくちゃ面白いので、手に取るなら色々と線が繋がり始める3巻くらいまで読んでみて欲しい。
個人的には5巻のラストあたりの下りめっちゃ好き。
IPPO
イタリア人の祖父 フィリッポに幼少期から靴職人としての技術を教え込まれた一条歩が、祖父がかつて営業していた店舗の跡地を譲り受けて日本で独立した所から話しが始まる、若いながらも確かな技術を持った職人のお話。
こーゆー手仕事に憧れがあって、映画化された 池辺葵先生の『繕い裁つ人』と双璧をなす形で楽しんでいたのだが、とうとう両方終わってしまった。
上にあげてきたような「特殊な技能で事件や人間関係を解決していく1話完結の人情もの」に近い構図ではあるのだけど、何かを解決する為 という形ではなくて、客の新たな一歩を手出すけするような靴が造りたい という想いで作る靴は、「求められているもの」より「本当に必要なもの」を追求していくので、時には客の言葉の裏を読んで靴を完成させたりしていく。
信念のある職人の姿は見ていて気持ちいい。
『繕い裁つ人』も貼っておきますね。
ACCA13区監察課 P.S. と 外伝 ポーラとミシェル
オノ・ナツメ先生は以前にも『リストランテ・パラディーゾ』で、完結後に 魅力的な登場人物達の その後や、生い立ちを描く外伝シリーズを出されていて、
今作も ACCA を彩る魅力的な登場人物達を掘り下げて描かれてる。
1巻はACCA5長官が取り上げられていて、特にその他の3人感のあった、 バスティス長官、スペード長官、パイン長官の話しが最高に面白いし カッコいい。
2巻は課長の視点で物語の全容が語られていくのだが、ただの食いしん坊デブ感あった副本部長がめっちゃかっこよくて、こーゆー掘り下げマジ最高だなっと思う。
さてそして『ポーラとミシェル』
ACCA 本編登場人物の過去や未来を掘り下げた P.S. と違って、本編には一切関わらない二人が主人公なのだが、それがまだジュモークで働いていたパイン長官の家族の話しっていう。
これ単体でもお勧めしたい(しかも百合方面で超良作)なのだけど、出来る事なら、ACCA P.S. 1巻を読んでから読んでほしいし、P.S. 読むには本編を読んでから読まざるをえまい。
という事でシリーズ触れてない人には勧めずらいのだが、本編も含めて最高に面白いので是非。
ACCA13区監察課 | ビッグガンガン | SQUARE ENIX
ACCA13区監察課 P.S.(1) (ビッグガンガンコミックス)
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ACCA13区監察課 外伝 ポーラとミシェル (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
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エリア51
※2018 4/30 追加
DMM の GW セールに合わせて紙で買った本の買い直ししてたら、ここのリストに抜けがある事に気付いたのだった。
世界中の神々や妖精、妖怪たちが集められたアメリカの広大な隔離施設 エリア51、その中のリトルトーキョーにて探偵をしながら、その生涯をかけて とある仇を追う 女探偵マッコイのお話。
ベラボーにドタバタで、ちょっと俗っぽくアレンジされた様々な神々、妖怪たちがコミカルなのだが、その底に流れる空気はハードボイルド以外の何ものでもない。
超常現象を前に大立ち回りを重ねていくけど、これはどこまでもマッコイ自身の話であって 世界を救う戦いなんかではないのだ。
最後の最後まで綺麗に終わりながらも、涙なくして読めない そんな作品だった。
久正人作品はずっと読んできたのだが、自分はコレが断トツで好きな作品だったよ。
これ系のハードボイルドが好きな人には、個人的は よしむらかな のムルシエラゴを推したい。 (エログロ表現があるので万人に勧めがたいのだが)
MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ- 1巻 MURCIELAGO -ムルシエラゴ- (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
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今になって読んだ・読み始めた
以前から継続して楽しみにしているもの
そういえば2017年に単行本が出た
あと3カテゴリほどリストアップしてたんだけど、長すぎるので諦めました。
なんかレスポンス貰えるようなら別記事として書くかもしれない。
基本的に好きな作品の傾向というか、ここ攻められると弱いツボみたいなのは、自分でも分かりやすいなぁ とは思うんだけど、
そこから外れると読まないかというと、そんな事なく割と無節操に読むので、
ジャンルを絞らずに人にお勧め出来る機会というのが少なく、こーゆー記事を描けるのは楽しい。
なお今 一番発売を楽しみにしている漫画は、panpanya 先生の新作です。
まだかな~